医学部に入るにはどんな勉強が必要?
医学部予備校徹底比較!医学部合格を本気で目指す人必見
  1. 医学部に入るための勉強

医学部に入るにはどんな勉強が必要?

医学部合格に向けた勉強を始める前に

医学部合格に向けた勉強を始める前に

医学部を目指す、それがどれくらい大変か受験前に理解するのは難しいと言えます。僕自身、生半可な気持ちで医学部を志したが故に多浪を経験しました。

目的意識を持たずにただ偏差値を上げるための勉強を続けるだけでは、医学部にはいつまでたっても絶対に合格できません。それだけでは合格するために必要な勉強をし続けるモチベーションが足りなくなり、挫折してしまうのです。

タフな精神力を持って勉強を継続していくためには、取り掛かる前に今一度自分自身と向き合い、モチベーションアップのための準備と、目的を明確にするための情報収集・自己解析を行っておく必要があります。

モチベーションアップのための準備

受験勉強でもっとも大切なことのひとつは、 勉強を継続するための燃料を作り出すことです。たとえどんなに効率的な勉強法を実践できていたとしても、これが継続できなければ意味がありません。

医学部に合格した自分の姿をリアルに想像してみて、「合格したらやりたいこと」をメモ帳などにリストアップしてみましょう。

  • 外科医になって自分にしかできない術式を作る
  • 新たな万能細胞を生み出しノーベル賞を受賞する
  • 癌の特効薬を見付ける
  • アメリカに留学して見聞を広める
  • 大学デビューをしてオシャレな服を着てみる
  • カワイイ彼女(カッコイイ彼氏)をつくる など

一見叶わないような理想でも、「たった数年後に実現する現実だ」と考えれば、「受験勉強を始めよう」という固い決意につながるはずです。

リストアップしたメモ帳は、もちろん自分だけのものとして大切に保管しておくのもいいですし、あえてご両親やご友人に公開し、応援の言葉や励ましの言葉をかけてもらうのもいいでしょう。

また、自分の部屋を丸一日かけて片付ける、というのもモチベーションアップには大変効果的です。片付けると言っても、何から何までしまい込んで部屋をがらんどうにしてしまうというわけではなく、勉強に関係のないものは片付け、必要な教科書や参考書は座ったまま手を伸ばして届く範囲に置いておく、というように、勉強に集中できる環境を整えるというイメージで行ってください。

必ずしも、机の上があなたにとってもっとも集中できる環境とは限りませんよね。ベッドに背もたれて、コタツで勉強する方が、おこもり感が出て安心できるという人も中には居るかも知れません。

調べものをするのにいちいち辞書を取りに行ったり、気分が乗らないから教科を変えようというときに教材を用意し直すのは面倒です。手の届く範囲に全部広げておきましょう。

情報収集・自己解析

受験勉強におけるもっとも重要な情報は、自分が今どんな状況にあるのかという自己分析によって得られるものです。

  • 本当に受験したい大学はどこなのか
  • どれくらい成績を伸ばす必要があるのか
  • どの教科が得意で、どの教科が苦手なのか
  • どこで勉強するのが最も集中力を保てるか
  • どの暗記法が効果的なのか など

このように自問自答を繰り返すことで、自分にとってもっとも効果的な勉強法やスタイルを確立させていくことができます。

また、志望する大学が決まったら、その大学の倍率や必要科目、各科目の難易度、出題傾向、センター、二次の配点や合格ボーダーといった受験事情を調べましょう。これを現状と照らし合わせることで、勉強量、勉強計画はおのずと導かれていきます。

医学部合格のための勉強法

医学部合格のための勉強法

医学部に限らず、理数科目で受験する学部には共通して言えることですが、基本的には英語・数学の学習を先行させ、物理・生物・化学で追い込むというのが、もっとも効率的な受験戦術です。科目の特性を考えると、英語や数学はある程度の力がつけば少ない時間でレベルの維持ができますが、物理・生物・化学は「覚えたことを忘れないため」のメンテナンスにかなりの時間を要します。

もちろん、英語や数学の仕上がりが速い人の場合には、早めから物理・生物・化学の追い込みに入ります。

また、医学部の受験勉強は「問題を解いて加点されるための勉強」であることが大前提です。と言うのも、医学部受験では少ない定員に優秀な受験生が殺到しているため、いくら応用問題が解けたとて、難易度が低く正答率の高い問題で2、3のミスが重なれば、あっという間に逆転されてしまうのです。

「本番の得点力」というのは、模試や過去問で高得点を取っているからといって身に付いているとは断言できません。

たとえば、「過去問では毎回高得点を取っていた大学で、問題傾向が変わり、焦ってミスが増えた」「得意科目なので点数を落とせないと思い込んでいたら、第一問が解けずパニックになってしまいミスが増えた」というような事例は、入試本番ではよくあることです。

特に「計算ミス」は軽視されがちですが合否を左右する重大な事柄です。急いで解いているために計算が雑になっていたり、あるいは自分の暗算能力を過信してしまった、思考と計算を同時に行っていたなど、原因は様々ありますが、自分のミスの原因と傾向を分析し、次は同じミスをしないように具体的な対策を考え、確実に実行していきましょう。

医学部に合格するための具体的な勉強スケジュール

医学部に合格するための具体的な勉強スケジュール

ここで、私立大学医学部に現役合格をした学生の具体的な勉強スケジュール例をご紹介いたします。

高一通年
【数学】
「基礎問題精講1A」例題+演習問題
「基礎問題精講2B」例題+演習問題
「理解しやすい数学1A」
「合格る計算1A2B」
【英語】
「英単語DUO」
「ネクステージ」
「基礎 英文問題精講」
高二通年
【数学】
「理解しやすい数学2B」
「基礎問題精講3」例題+演習問題
「合格る計算3」
【英語】
「速読英単語 必修編+CD」
「速読英単語 上級編+CD」
【化学】
「宇宙一わかりやすい化学」
「Excel化学総合版」
【物理】
「宇宙一わかりやすい物理」
「体系物理」
【生物】
「大森徹の最強講義」
「Excel生物総合版」
高三 4月~8月
(目標偏差値:60-65)
【数学】
「理解しやすい数学3」
「標準問題精講1A」例題
「標準問題精講2B」例題
【英語】
「基礎英語長文問題精講」
「基礎英作文問題精講」
【化学】
「Excel化学総合版」復習
【物理】
「宇宙一わかりやすい物理、体系物理」復習
「物理 名問の森」
【生物】
「Excel生物総合版」復習
高三 9月~12月
(目標偏差値:70)
センター試験および二次試験の過去問演習を開始
問題集の総復習
高三 1月
センター試験本番
高三 2月
二次試験本番

ただし、これらはあくまで一例であり、実際には得意科目や苦手科目、模試の成績などにより適宜調整していくことが重要です。

医学部受験勉強の参考書・問題集の選び方と使い方

医学部受験勉強の参考書・問題集の選び方と使い方

インターネットで検索してみると、医学部に合格した卒業生が実際に使用していた参考書や、予備校の講師が推奨する参考書など、あまりにも様々な参考書がおすすめされているため、どれを活用すべきか迷ってしまう方も居るかも知れません。

ここでは、参考書・問題集を選ぶ基準や、正しい取り組み方についてご紹介いたします。

参考書の選び方

参考書・問題集を選ぶ際に押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  1. 基礎固めに適している 難易度が高い参考書で上滑りを起こしてしまうと成績はまず伸びません。難問や奇問が掲載されていたり、あざやかな解法をメインとした参考書ではなく、本質の理解を補助してくれる参考書・問題集を選びましょう。
  2. 解説が充実している 効率よく勉強するために、解説が分かりやすく充実した参考書を選びましょう。豊富な解説は本質の理解にもつながります。理解を伴って問題集を進めることで、解法丸暗記を防ぎ、定着度・応用力を向上させることができます。
  3. 網羅性がある 問題数を絞った参考書や問題集は一見取り組みやすそうに見えますが、医学部では幅広い分野が細かい点まで出題されるため、網羅性が高いものが適しています。ある程度以上の問題数があり、網羅性の高い参考書を繰り返し演習するのがおすすめです。

参考書の使い方

参考書の使い方において最も重要なのは、「一冊の参考書を極める」ということ。「極める」とは、その参考書の問題の8割~9割を、模範解答を見ずに自力で解くことができる状態を指しています。

その科目の試験における得点が、参考書を終えるごとに伸びると考えてください。1ヶ月以上かかることもあるかも知れませんし、半年間点数が横這いということもあるかも知れません。

しかし、そこで焦って二冊目に移ってしまっては、また振り出しに戻ることにもなり兼ねません。「次の参考書に移るタイミングが分からない」「何周すればいいか分からない」ということを言う人が居ますが、次の参考書に移るタイミングは「一冊の参考書を極める」ことができたら、ということになるでしょう。ただし、2周目以降は解けなかった問題のみ解いていくようにしてください。

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