医学部予備校の選び方についてご紹介しています。
医学部予備校徹底比較!医学部合格を本気で目指す人必見
  1. 医学部予備校の選び方

医学部予備校を選ぶ際に見るべきポイントを紹介

医学部予備校を選ぼうとしても、選び方がわからない、どこが良いのかわからない。そんな悩みは誰しも抱えるものです。本当に自分に合った予備校を見極めるために、注意してチェックすべきポイントをまとめました。

自分が進学したい大学医学部への合格実績は豊富か

自分が進学したい大学医学部への合格実績は豊富か

予備校を選ぶ際にもっとも重要視すべきと言っていいのが「志望校への合格実績」です。と言うのも、特に私立大学は各校出題の仕方に「癖」があります。同じ「適していないもの」を選ばせる問題でも、ある大学では「すべて正しい」という選択肢が必出であるなど、特徴と傾向を理解していればすんなり解ける問題というのは必ずあります。

たとえば、あなたが志望する大学が超難関私立大学だったと仮定します。合格できるのは常に学年トップクラス、勉強が抜群にできて、模試では常に偏差値70越えの学生たち。自分がその大学を受験しようと思ったら、まずはその大学の偏差値「73.2」を超えることが合格の最低条件になると、多くの人が考えると思います。そして、模試の結果を見るたびに、「いつまでたっても目標の偏差値に届かない」「合格は無理だ」と現実を悲観してしまいます。

偏差値70を超えるということは、私大医学部受験生約10万人のうちの、2%にも満たないと言われています。しかし、実際にその大学に合格することができるのは、1,384名の受験者のうち、約12%である179名存在します。つまり、目標の偏差値に届かなくても、志望大学に合格することはできるというわけです。

実は、「偏差値70を超えるための勉強」と「志望する大学に合格するための勉強」ではやるべきことが違います。偏差値が70であることと、志望する大学の入試問題が解けることはイコールではないということです。試しに自分の偏差値より下の大学の過去問を解いてみると、すんなり合格点を採れるものもあれば、まったく太刀打ちできない大学もあるはずです。

志望する大学に合格できるかどうかは、必ずしも偏差値ばかりではなく、最終的には「入試本番でその大学の入試問題が解けたか」という一点において決まります。

入試本番までに志望する大学の入試問題を解けるようになるには、かなり専門的な受験対策を行っていくことになるでしょう。各科目において、入試問題の特徴と出題傾向を分析し尽くし、どんな勉強法・暗記法が有効なのか、あるいは解くべき問題、解かなくていい問題を見抜き、着実に合格最低ラインを超えるといった戦法や、教科書に載らない範囲からの出題など、すべてを網羅するのは容易ではありません。だからこそ、毎年激戦区でその大学の合格実績を残している予備校が強いのです。

授業形態や講師は自分に合っているか

授業形態や講師は自分に合っているか

医学部予備校の授業形態は、集団授業と個別指導に大別されます。集団授業は学校のように他の受験生と一緒になって授業を受ける指導形態であり、10名以下の少人数指導を採用するところもあれば、人気講師の講義を100名以上の大教室で受けることもあります。一方個別指導は1人の講師に対し生徒2人、あるいは1人で授業を行う指導形態ですが、医学部予備校ではより学習効果の引き出せる1対1を採用しているケースが一般的のようです。

集団授業の特徴

集団授業では、志望校のレベル別のコースに分かれ、その予備校の実績とノウハウに基づいて研究されたカリキュラムを、充実した独自テキストを活用しながら、受験までにきちんとマスターできるように緻密に構成されています。生徒はこれに引っ張られて勉強することができるため、授業にしっかりとついていくことさえできれば、メキメキと合格に近付くことができます。

また、学習メニューを自律的に組めて、医学部を狙っているがもうひと伸び、というような生徒の場合、集団授業は「ペースメーカー」のような、情報提供者としての役割も果たしてくれるでしょう。

ただし、ついていけない生徒へのフォローについてはどうしても手薄になりがちです。センター試験で言えば、最低でも8割に満たなければ、完全集団授業でやっていくのは厳しいかも知れません。

個別指導の特徴

個別指導では、現状学力が医学部を狙うには到達していないという場合でも、授業に置いていかれるということは絶対にありません。特別メニューで個別に鍛えてもらうことができるため、短期でもある程度の結果を出すことができるでしょう。

しかし、生徒に合わせた授業進行では志望校合格には大抵間に合いません。ある程度の学力が見込めるようになってきたら集団授業にシフトするか、個別指導と個別指導を使い分けながら進めていくのがおすすめです。

勉強に集中できる環境は整っているか

勉強に集中できる環境は整っているか

予備校を選ぶ際に重要になるのが、勉強する環境が整えられているかどうかです。医学部に合格するための予備校ならばどこも最適な学習環境を用意していて当然のように思いますが、勉強に集中するには様々なポイントがあります。

まず、効率的な学習をするためには講師に質問ができる環境がなければいけません。わからないところをそのままにしていては成績は上がりませんし、その後の授業内容に全くついていけなくなってしまう、ということも起こります。授業後に質問受付の時間が設けられているなど、できるだけ素早く講師に聞くことができることがベストですが、夜遅くまで講師が常駐しているような環境だとより質問もしやすくなります。

また、自習室や寮についてもチェックしておきましょう。自習室にも学校の教室のような部屋や、隣の席との間に仕切りがついているブース型、食事や会話をしながら意見交換・ディスカッションもできるラウンジ型など様々なタイプがあります。

勉強したいときに勉強ができ、わからないことがあればすぐに解消できる環境が充実しているかどうかは、学習をスムーズに進めるためにとても重要なことです。

合格実績だけでの判断は禁物

合格実績だけでの判断は禁物

そして、忘れてはならないのが合格実績や学費がそのまま予備校の質とイコールにはならないということです。合格実績は予備校を選ぶ場合には最も重要視しなければならないポイントのひとつではあるものの、医学部だけでなく薬学部の合格者も含めて合格実績の水増しを行っていたり、1次合格者も人数に含めていたりするなど、鵜呑みにできない部分もあります。学費についても、あまり安すぎると設備面が不足していて勉強に集中できないことがあるので注意しなければなりません。

予備校は一度決めてしまうと1年間通い続けることになりますから、あらかじめ学習環境を確認してトラブルを防止するためにも、説明会や体験入学には積極的に足を運ぶようにしましょう。

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