女子が医学部に入りにくいというのは本当？

女性が不利な大学・医学部の噂

女性の社会進出について取り上げられるようになってから、だいぶ時間が経ちました。働く女性の増加や出産・育児休暇を挟んでの職場復帰など、女性が働くための環境はこれからさらに整備されていくことと思います。僕自身も同級生で優秀な女性を何人も見てきていますから、彼女たちが働きやすい、力を存分に発揮できるような社会になっていって欲しいと思っています。

しかし、医学部の中には女性を意図的に不合格にするようなところもある、といわれています。こんなことは本来あってはならないはずですが、多浪生や女性が不利な大学・医学部の噂は絶えません。僕も多浪生ですから、この噂を知ったときは正直とてもショックを受けました。もちろん、全ての医学部がこうした差別を行っているわけではありません。ですが一部私立大学の傾向を見ると、女性を避けているとしか思えない現実もあるのです。

なぜ多浪生や女性を敬遠するのかについては、あくまで予測になってしまいますが、大学側の都合と思われます。医学部を卒業した生徒が優秀であるほど大学の地位やブランド力は上がっていきますから、少しでも優れた学生を取得したい、と大学としては考えますよね。そのとき、多浪生は医学部合格後も成績が伸び悩むことが多いから、女性は男性に比べて出世しにくく結婚や出産、育児で医師を辞めることが多いから、という理由で避けている可能性があるのです。

女子生徒は国公立の医学部を目指すと良い？

こんなことを書いていると医学部を志している女性をがっかりさせてしまうかもしれませんが、これはあくまで噂レベルの話だ、ということは意識しておいてください。本当にそのような差別を行っているかはわかりませんし、女性が多く合格している医学部もあります。医師全体の数で見ても、男女比は近年女性の割合が大幅に増えており、新たに医師になる中でおよそ3割が女性ともいわれます。

ただ、それでも入試の成績が僅差ならば女性より男性を取る、推薦入試では男性を優遇する、そんな可能性は捨て切れません。ですが女性にしてみれば性別が違うというだけで合否を決められるなどあまりに理不尽で許せませんよね。

なので、ひとつの選択肢としてお話ししたいのが国公立大学の医学部です。国公立大学だと合格者の男女比が私立に比べて多い傾向にあります。この面から見て、受験で理不尽に不利な扱いを受けることは少ないと判断できるでしょう。純粋に学費が安く、私立大学の5分の1程度の費用で抑えられるというメリットもあります。

しかし、最後に志望校を決めるのは自分自身です。行きたい大学が決まったら、国公立大学でも私立大学でも同様に受かるための努力をするでしょう。僕から言えるとするなら、進学する医学部を選ぶ段階でも様々な予備校の持つデータやノウハウは大いに役立つ、ということです。志望校に強い予備校なら過去の合格者比を見たいような場合もきっと力になってもらえますから、積極的に力を借りてみてください。